ワードプレスで作ったwebサイトやブログに、広告をいくつも載せたいような場合もあるでしょう。
しかしユーザビリティやSEO的には、無作為に広告を載せ過ぎて悪影響を出すわけにはいきません。
広告が多すぎると、サイトに訪問者は早々にwebサイトから離脱してしまったり、画像広告や動画広告が多いとwebサイトを表示させるのに時間がかってしまったりするので、やはりユーザーの離脱率が上がってしまいます。
ユーザーの離脱率が高くなってしまうと、SEO的にも良くありません。
そのため、ワードプレスサイトを高速で表示させるようにするためにも、最適な広告数や高速化を踏まえた広告の種類を把握すると良いでしょう。
目次
1ページに3つまでなら十分高速化できる
動画、画像、テキストやボタンなど、広告の種類にもよるのですが、1ページに3つ程度に抑えると、サイトの表示速度にあまり悪影響を与えません。
では、どのような広告が良いのか、設置場所はどこが良いかなどについて、詳しく解説していきます。
Adsense広告は少し重くなりやすい
Adsense広告とは、Googleが運営しているクリック型の広告です。
訪問したユーザーのキャッシュ情報(間近にどのようなサイトを見たのかなどwebページデータを保存しておく機能)を読み取り、ユーザーにとって最適な広告を自動で選んで、表示されます。
しかし、Adsense広告は、以下の問題があるので注意が必要です。
- ユーザーのキャッシュを読み込むのに時間がかかってしまう
- Adsense広告は、最近動的なバナー広告が多くなっている
このように、表示速度が遅くなってしまう要因がいくつかあります。
ユーザーに最適化された広告が表示されること自体は良いのですが、あまりに凝ったもので、表示速度を遅くしてしまうようなものであると、ユーザーの離脱率が上がってしまうので、注意が必要です。
ページ自体がなかなか表示されないような広告では、そもそも設置する意味がありません。
動画広告はレンダリングブロックできないので重さの原因になる
レンダリングとは、webサイトやブログなどをブラウザに表示するために行う描画処理のことです。
通常は、webサイトを表示した際には、スクロールをせずに見えるコンテンツも、最初に読み込まれるようになっています。
基本的には、訪問した瞬間にそのページの全てをレンダリングするようになっているため、アクセスした瞬間、何も表示されない時間が出来てしまうことがあります。
しかし、レンダリングブロックという施策によって、最初に表示される部分だけをとりあえずレンダリングする方法があり、これによって最初の表示を高速で処理することが可能になりなす。
ところが動画広告は、レンダリングブロックができないようになっているので、どうしても最初に読み込む時間がかかってしまうことになり、表示が遅くなってしまうという欠点があります。
動画広告は華やかで、ユーザーの目にも止まりやすいとはいえ、運用には注意が必要です。
広告は密集しないで設置すること
レンダリングブロックとも大きく関係がしてくることですが、広告はあまり密集して設置しないようにしましょう。
それは、下記のような理由で、SEO的にもあまりおすすめできないためです。
- ユーザー目線でwebサイトを見た時に、広告が多くなると離脱率を高めてしまう
- 広告を表示する際に読み込む時間がかかってしまう
広告はなるべく分散して配置させ、ユーザーが見てあまり広告が目立たないように配慮しましょう。
広告の設置場所は最初に目につくヘッダー下や記事の最後、テキストの途中などが一般的です。
ユーザーの離脱率が上がってしまうと、SEOにも影響してしまうため、順位にも影響が出る可能性があります。
テキストリンク広告はページを重くしないで済む
どうしても動画広告は、動画を読み込むための処理に時間がかかってしまいます。
しかしテキストリンクの広告では、ほとんど処理に時間がかからないので、よりおすすめです。
テキストリンクの場合は、通常の文字とほとんど変わらないため、見栄えはそれほどよくはありません。
しかし、どういう広告なのかを文字で表すことができる上、記事の途中にあっても違和感がありません。
一長一短ではありますが、WPの高速化という面ではとても優れているので、動画の広告と使い分けるのもおすすめです。
ボタン広告リンクやテキストリンクは高速
テキストリンクもほとんどテキストと変わらないため、高速で表示が出来てしまうのですが、ボタン広告も同様に高速での表示が可能です。
ボタン部分は主に画像になります。容量の大きい画像を縮小してボタンとして利用すると、表示に時間がかかってはしまいます。
しかし、適切なサイズのボタン画像を利用すると、他の画像と比べても容量は小さく済ませられるため、表示策度にはあまり影響がありません。
また、テキストリンクよりも華やかにはなるので、ユーザーにより訴求できるという特徴があります。
テキストリンクでは高速表示が出来ても、見栄えが気になってしまうような場合は、ボタン広告も検討すると良いでしょう。
画像や動画の広告は重くなるので運用に注意
ボタン広告やテキストリンクと比べ、動画や画像広告は、どうしても1つ1つの容量が大きくなってしまうため、表示が遅くなってしまうのが難点です。
ユーザーから見ると、動画の広告はより目につくという特徴があります。
また、テキストばかりではユーザーが飽きてしまうことが多いのですが、文章の途中に、画像の広告を設置することによって、より目につくという効果があります。
しかしスマホやパソコンで、画像がぼやけることなく適切な容量のものを置くとなると、それなりの画像解像度が必要になります。
また動画はそれ自体が、どうしても容量が大きくなってしまうという欠点があります。
そのため少しでも速くwebサイトを表示させたい場合は、動画広告や容量の大きい画像広告を多用せず、ここぞという場所にのみ設置するようにしましょう。
サイドバーに広告を置いておく意味はある?
サイドバーに広告を設置すると、パソコンで見た場合によりユーザーの目に留まるという特徴があります。
しかし最近では、パソコンユーザーよりも、スマホユーザーが急激に増えています。
そのため、サイドバーに広告を設置していても、スマホで見るとメインの記事の幅が狭くなってしまい、逆に記事が読みづらくなる場合があります。
また、ワードプレスの設定によってはサイドバーが記事下に表示されるため、ユーザーの目に留まらないまま離脱されることも多くなっています。
なので、以前に比べるとサイドバーの広告は、重要度が下がっています。
自分のワードプレスのwebサイトに訪れるユーザーがスマホからが多いのかパソコンからが多いのかを検証し、サイドバーに広告が必要なのかは考察してから設置しましょう。
スマホユーザーが多い場合、サイドバーの広告はあまり意味がなくなってしまい、表示速度を遅らせる原因にしかならない場合があります。
広告での収益を考える場合、少しでも多く広告を設置したいところです。
しかし、広告を多く設置すると表示速度が遅くなる上、ユーザーがwebサイトに訪問した際に押し売り感が出てしまいがちです。
そうするとユーザーの離脱率が上がりSEO的にもよくありません。
広告はあまり強調しすぎず、違和感がない3つぐらいに抑える必要があります。
また、動画広告や画像広告は華やかでユーザーの目にも止まりやすいですが、表示速度に影響が出てしまうので、多用しすぎないように注意しましょう。
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