ワードプレスの説明などを見ているとよく目にする「データベース」という言葉を目にするのでは無いでしょうか?
ここではこのデータベースとはどのようなものなのか、ワードプレスにおいてどのような役割があるのか、初心者の方でもわかるように、わかりやすく解説していきます。
目次
ワードプレスのデータベースは主にMySQLのこと
ワードプレスのデータベースとは、主に「MySQL」のことを指しています。今あるレンタルサーバーのほとんどが「MySQL」を使用していると言っても過言ではありません。
そんなことより、「データベースって何?」という部分から疑問を感じる方もいらっしゃるでしょう。
データベースとは、その名のとおり「データの集合体」です。このデータの特徴としては、「複数の人が利用できること」と、「検索や加工目的に整理されている」という2点が挙げられます。
そう言われてもピンとこない人のために、データベースはよく「タンス」と表現されます。このタンスの引き出し一つ一つに、情報が整理されているというイメージですね。
ワードプレスの記事や画像などが入っている場所
先ほどのタンスの例を思い出してもらえれば、わかりやすいかと思います。MySQLの中にはワードプレスに不可欠な情報が格納されています。具体的に挙げると、次の7つがタンスの引き出しそれぞれに収まっているイメージです。
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…どうですか?これだけ見てみても、ものすごく重要そうですよね!
ワードプレスでは、これらの情報を加工して、WEBサイトとして表示させてくれています。
ワードプレス本体はサイト表示に必要なもの
ワードプレス本体があれば、サイトって運営できるんじゃないの?と思っている方も居るのではないでしょうか?実はそれは、できないんです。
サーバーでワードプレスを使用してサイトを運営するときには、【ワードプレス本体+MySQL】の2つが最低限必要なのです。この二つはセットで考える必要があります。
先ほどお話したように、MySQLはサイトをつかさどる、重要な情報を持っています。
ではワードプレス本体は何をするかと言うと、その情報をテーマを通して加工して、サイトとして綺麗に表示する、という大切な役割を担っているのです。
この二つは切っても切り離せない関係です。
データベースが一番大切な情報源
1つサイトを開設しようとするとき、基本的には1つのMySQLが必要となります。
MySQL1つで複数のサイトが作れないこともないのですが、サイトが重くなってしまったり、落ちてしまったりする可能性が高まってしまったり、セキュリティ上にも良くない状況になってしまいます。
バックアップの管理も大変であり、何よりMySQL1つにつき複数のワードプレスサイトを設定してしまうと、レンタルサーバー側から制限が掛かってしまい、サイトが思うように更新できなくなってしまうケースもありえます。
MySQLはサイトの人格のようなものだと考えて、1サイトにつき1つ作るのがベストですね。
たいていphpMyadminでデータベースを確認する
「phpMyadmin」という文字を見て、「またよくわからない言葉が出てきた…」と不安になってはいませんか?そんなに構えなくて大丈夫です。
「phpMyadmin」とは、データベースに効率的にアクセスするために必要なwebアプリケーションのことを指しています。
さっきのタンスの例に当てはめると、「phpMyadmin」の役割は「タンスを開ける人」ということになります。
タンスに物が入っていたとして、その中から必要なものを選んで出してくれるような役割を担ってくれるものです。
ワードプレスでは、データベースの情報を知りたくなるような場合もあるのですが、「phpMyadmin」では直感的にそのデータベースの内容が確認出来るものなので、データ内容の確認の際にはとても重宝するアプリケーションなのです。
config設定などがおかしい時に使うかも
configとは「設定」のことです。
ワードプレスではインストールをする際に、その設定情報をwp-config.phpというファイルに記録します。
このwp-config.phpにはワードプレスで使用される、データベースの設定情報なども記録されいます。
wp-config.phpの設定に不具合があると、ワードプレスとデータベースの接続がうまく行かなくなってしまうのですね。
wp-config.phpの設定を修正する際には、データベースの情報がどのようになっているのか確かめる必要が出てくる場合があります。
このような時に、phpMyadminでは、データベースの情報が視覚的に確認出来る、便利なアプリケーションなので、設定ファイルを修正する際には、非常に役にたってくれる便利なツールなのです。
設定ファイルがおかしくてワードプレスが正常に動いてくれないような時は、phpMyadminとwp-config.phpのファイルを照合することで、ほとんどの場合は正常に回復させられるでしょう。
WordPressの引越をする時に必要かも
データベースの操作に不可欠な「phpMyadmin」は、ワードプレスの引越にも不可欠な存在です。
レンタルサーバーの引越においても「phpMyadmin」に記録された情報が、適切に引き継がれる必要があります。さきほどのタンスの例に当てはめると、タンスを運び出してくれる役割ですね。
もちろん、自分で「phpMyadmin」を使用してデータベースを移行することも可能ですが、初心者のうちはやはり、レンタルサーバーのサービスを活用するのが最も無難です。
サイト移行はプラグインでもできる
サイト移行は、ワードプレスのプラグインでも可能です。
プラグインとは、ワードプレスに付けることのできるアプリのようなもので、色々な機能を追加で使えるオプションのようなものです。
イメージとしてはワードプレスがスマホで、プラグインがアプリですね。
512MB以下なら、「All-in-One WP Migration」というプラグインで、無料でサイトのお引越が非常に簡単に出来てしまいます。また、優良で拡張ファイルを購入すると、無制限で利用できるようにもなります。
管理画面から3ステップで移行できるというのですから、失敗はほぼないと言って良いでしょう。
しかし、何度も言うようですが、レンタルサーバーを利用していて、その引越サービスが受けられる場合には、そちらを利用するのが最も簡単でしょう。
今回は「ワードプレスのデータベース」について説明してきました。最後に簡単におさらいをします。
- ワードプレスにおけるデータベースとは「MySQL」のことで、「MySQL」とはタンスのような役割であると考えると良いでしょう。
- 反対に、データベースはワードプレス本体が存在しないと、外からは見ることができないので、「ワードプレスとデータベース」とは切っても切り離せない存在と言えるでしょう。
このように、データベースとは、ワードプレスには無くてはならない存在であることがわかって頂けたと思います。
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