VPSサーバーは、「仮想的に」専用サーバーに近い環境を構築し、比較的安価にその環境を提供するレンタルサーバーのサービス形態の一つです。
重要なデータ、多くのデータを扱いたいというような時、共用サーバーではちょっと心もとない…、でも専用サーバーではコストが大きいのが難点…そんな時、VPSサーバーがぴったりですよね!
専用サーバーをよりも安価で「仮想専用サーバー」が利用できるというメリットがあり、そろそろ「専用サーバー」くらいのスペックが必要かも?と思い始めた時、VPSサーバーは有力な選択肢となるでしょう。
そのようなニーズからレンタルサーバーを検討中の方のために、VPSサーバーのメリットとデメリット、VPSの代表的なサーバーを比較し、それぞれの選択のポイント見ていきましょう!
目次
専用サーバー・VPSサーバーそれぞれの特徴と選択のポイント
「専用サーバー」(「VPSサーバー」を含む)の最大のメリットは、OSの選択からサーバーアプリの利用など細かい仕様について、契約者の要望に応じて自由にサーバーを構築できることです。
また、「専用サーバー」のもう1つの忘れがたい大きなメリットは、他サイトの状況による影響を受けないことです。
一方「専用サーバー」(VPSサーバーを含む)のデメリットは、サーバー構築に関する知識やサーバー管理の知識が必要になることです。
また、共用サーバーよりもランニングコストが高くなることです。「専用サーバー」(VPSサーバーを含む)は共用サーバーよりもサーバー料金が高くなるのはもちろんのこと、常にサーバーを監視するための管理者など、共用サーバーでは発生しない人件費がかかります。
「専用サーバー」と「VPSサーバー」を比較したときの「VPSサーバー」のメリットは、「VPSサーバー」の方が「専用サーバー」よりも安価で「専用サーバー」並に自由なサーバー運用が可能となることです。
一方デメリットは、「専用サーバー」よりも大きく他サイトの影響を受けてしまうことです。
共用サーバーよりも安定した環境でサーバーを利用したいものの、費用を抑えて運用したい場合は、VPSサーバーが最適な選択肢となります。
VPSサーバーが利用できるおすすめサーバー
ConoHa VPSの特徴は、共用サーバー並の料金で、専用サーバー並の快適さが利用できることです。
ConoHa VPSがおすすめの理由は、日本国内の利用者数が日本一という点と、VPSサーバーでデメリットとして紹介した「サーバー構築」が、ConoHa VPS独自のテンプレートを選択することで、パソコンに詳しい知識が無くてもVPS環境が構築できることです。
WebArena VPS
WebArena VPSの特徴は、VPSサーバーの中でも最安クラスのプランを提供していることです。
WebArena VPSの料金プランは、月額349円のプランでVPSサーバーが利用できることです。
月額349円プランであっても、ディスクには高速利用に欠かせないSSDを搭載しています。
料金面の特徴として、従量課金制を採用しています。利用時間が一定時間までは使った分の料金を支払う方式で、上限まで達するとあとは定額料金となります。
WebArena VPSのデメリットは、下位プランで利用できるOSが Cent OSしかないことです。
UbuntuやDebianなどのLinux系OSが使えないのが非常に残念です。
Cent系OSが扱えるのでされば、安価ながらある程度のスペックで利用できるWebArena VPSは、気軽に利用できるVPSサーバーです。
KAGOYA CLOUD(カゴヤのVPS)
KAGOYA CLOUDは、料金の割に高スペックのVPSサーバーが利用できることがメリットです。中でも、サーバーOSにWindows Serverを検討しているのであれば、最も安価な料金で運用が可能となります。
KAGOYA CLOUDは、サポートが充実しているのが特徴です。
KAGOYA CLOUDに限らず、共用サーバーなどのKAGOYAで提供されるサービスは、電話、メールサポートが無料です。
また、初期設定済みのテンプレートも用意しているため、これからVPSを勉強したい初心者におすすめです。
さくらのVPS
さくらのVPSは、さくらインターネットという国内トップクラスのレンタルサーバー業者が提供しているVPSです。
機能的には下記の条件が揃うため、企業向けの機能に強い特徴があります。
- VPSサーバーの拠点を国内3箇所(東京・大阪・北海道)から選べる
- サーバーが24時間365日監視されている
- 安定稼働している
- 自社サーバーとVPSサーバーをプライベート接続できる
高い安定性と機能性のためか、料金的には他のサーバーよりも高いのが難点です。
お試しで使うというスペックでは無く、本格的にVPSサーバーを利用したい、常にサーバーを稼働させたい場合には、非常におすすめです。
GMOクラウド
GMOクラウドの特徴は、サーバーOSにCloud LinuxやWindows Serverが利用できる数少ないVPSサーバーです。
反面、サーバーはHDDのみの利用であることや、初期費用や月額料金が高いという点は見逃せません。
Cloud LinuxというOSは、1つのVPSサーバーで複数サイトを運営するときに非常に力を発揮します。
例えば複数サイトの内、ある1つのサイトで、炎上などを理由に突然アクセス数が増加して落ちてしまっても、他のサイトには影響がありません。
もう1つの特徴は、VPSサーバーでは唯一「アダルトサイト」の運用が認められている点です。
GMOクラウドは、VPSサーバーを気軽に使うというのではなく、複数サイトやアダルトサイトなど、GMOクラウドでしか実現できないサイトを構築するときに非常におすすめのVPSサーバーです。
JETBOYサーバーでVPSでは無いのですが、強力です!
JETBOYサーバーはVPSサーバーの提供はありませんが、JETBOYサーバーでは、VPSサーバーとしての運用でなくても問題ないくらいのメリットがあります。
1つ目は、どのプランでもSSDを搭載している点です。専用サーバーのメリットは、他サイトの影響を受けづらい点ですが、JETBOYサーバーであれば、高速でアクセスできるSSDと、高速のWebサーバーアプリ「LiteSpeed」を最も格安のプランでも標準搭載しており、他のサーバーの影響を受けづらく、レスポンスが安定しています。
また、共用サーバーということもあり、サーバー管理の専門的な知識は不要なので、人件費などのランニングコストは専用サーバーにようる運用よりも、はるかに抑えられるでしょう。
レンタルサーバーの利用目的にもよりますが、ブログや専用ホームページ、ECサイトなどのネットショップとして利用するのであれば、VPSサーバーや専用サーバーよりも、JETBOYサーバーのほうがはるかにおすすめと言えるでしょう。
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