国内シェア約5位の「Hitachi(日立)」のサーバー・サービスを解説

2018年「IDC Japan」の「IDC Quarterly Server Tracker, 2019Q2」において、x86サーバ(出荷額および出荷台数)の調査にて、HITACHI(日立)は国内シェアNo.5を獲得しました。出荷台数では約3.6%、出荷額では4.6%のシェアを獲得しています。今回はそのHITACHIのサーバーについて深堀りしていきます。

 

HITACHI(日立)のサーバーの特徴

日立では

  • ブレード
  • ストレージ
  • ネットワーク

という3種類のサーバが製品としてラインナップされています。ブレードの「BS2500 サーバシャーシ(※リンク)」のようなものはラック型のものが既にいくつか重ねられている状態のものです。

 

BS2500高性能サーバブレード E3

最高スペックに近い「BS2500高性能サーバブレード E3」でも、最大メモリが64GB、最大HDD容量が12TBと弱めですが、IOスロットやPCIボードが多いためネットワーク系には強いマシンなのではないでしょうか。

 

導入事例(※リンク)を見ても、

  • 東亞合成のデスクトップ仮想化
  • ジーシーシーの統合運用
  • 北日本銀行のデスクトップ仮想化
  • 全日空ANAのクラウドコンピューティング
  • JCBのビッグデータ運用
  • 損保ジャパンのデスクトップ仮想化
  • 佐世保中央病院のサーバ仮想化

とあるように、端末一つ一つの処理力に頼った解析やデータ処理と言うよりは、多数の端末をつなぎ合わせて統合運用する目的のほうが大きいでしょう。

 

サーバ&ソリューションのラインナップ

日立のサーバは目的別にも分類されていて、製品を選びやすい印象があります。

  • PCサーバ
  • UNIXサーバ
  • HPCサーバ
  • メインフレーム

といったもので、ファイルサーバー向け、技術系計算向けとしっかり区分けされています。富士通やNECは説明が足りなくてわかりにくい印象がありますが、一般向けには日立の製品は最初の使用目的から製品選びができるので導入の敷居が下がっているように感じます

 

日立の高信頼サーバRV3000(※仕様書PDFリンク)は、メモリRAM容量3TB(64GB DIMM × 48本)、ドライブ搭載数は2.5型最大8台、PCIスロット最大16と中堅にはちょうど良さそうなサーバもあります。

 

RV3000は国内の金融・勘定系システムにも選ばれていますが、価格は4,914,000円からとなっており富士通の最高スペックのサーバの2.5倍もの価格がするのに、性能はRAMだけで比較すると5分の1くらいです。RAMだけで比較するのはナンセンスですが、処理力と価格で比較すると高いだけの製品でしょう。

 

参考:日立 サーバ&ソリューション

http://www.HITACHI.co.jp/products/it/server/portal/index.html

 

国内シェア5位の理由は

HITACHI(日立)が国内シェア5位を獲得できたのは、日本国内企業の基幹部分、仮想化などに、分かりやすく対応しているためではないでしょうか。富士通やNECは完全に技術屋向けで、既にサーバ環境構築経験があるか、サーバ環境で働いている方が、メンテナンスや端末の交換、入れ替えのために事務的に入れ替えるとか、データセンターでまとめて購入するといった需要があるでしょう。

 

HITACHI(日立)の場合は、個人や一般向けの家電がメインですが、その家電の購入と抱き合わせてサーバなどの導入も検討してもらいつつ、イマドキの仮想化デスクトップや統合運用の導入をしていって利益を上げていったのではないかと考えます。

 

VMwareとの協業も影響しているかもしれませんが、どうにも価格が高すぎるので、海外製品と比較した時に、技術屋からはなかなか選ばれない可能性があります。サーバといえども消耗品なので、毎回の交換コストを考えると劣化までの期間は同じで価格が高いのであれば、安い方を選ぶのは当然です。

 

世界と戦うためには

HITACHI(日立)も世界を相手に戦う気持ちはあるようですが、古い体質、古い端末や知識から抜け出して、GoogleやApple、FacebookやTwitter、AWSやAzureのような現場にどんどん視察に行って、世界の最新の現場が対応を目指しているのがどの部分かよく把握すると良いかもしれません。

 

どんな性能があるとウケるのか、実装していてもあまりインパクトがなく、凄さやメリットが伝わらないものは宣伝、広報しても響かないですし、世界のTOPを走る企業がやっている量子コンピューティングなどに一気に手を伸ばしたほうが長い目で見れば効果はありそうです。

 

技術者も海外の人材を取り入れていき、高い製品を売り出すだけの価値を提供できないと生き残れません。既存の社員の生活を贅沢にする目的が強く、価格が高いだけではサービスは選ばれなくなっていきます。技術者への投資、新しい技術を売り出せるくらいまでものにして、研究して、製品と抱き合わせられるサービスやサポートがあってはじめてシェアが伸びます。

 

販売価格の努力、上位の技術者の獲得は簡単ではありませんが、もし、社内に無駄に高い給与を受け取っていて、それほど貢献していない層がいるならば、まずは社内の環境整備からしないと生き残れないでしょう。サーバやコンピュータの進化は非常に早いので、のんきに日本の田舎の肌感覚でいると一瞬で置いていかれます。

 

用語解説

UnixとLinuxの違い

UnixもLinuxもOSです。コンピュータを動かすための土台部分、建築でおおまかに言えば基礎部分です。Unixは企業が開発したものですが、Linuxはオープンソースなため、自作サーバーや自作PCを構築してみたい人にも選ばれています。

 

Unixサーバとは

Unixサーバは、開発元が各方面のビジネスに合わせて独自に設計・開発されていることが多いです。こちらは独自の工場や企業向けにオリジナルに組まれるものです。

 

x86サーバとは

イメージするとしたらゲーミングPCと同じようなものを構築したもので、x86系をx64に拡張して使われることが多いです。よく見かける量産型のノートパソコンなどがこれに当たると考えて良いでしょう。大学の新入生向けにまとめ買いさせるようなやり方も多いので、それらもシェア拡大を助けていると考えても良いでしょう。

 

サーバーとレンタルサーバーの違い

サーバ(サーバーでも可)は、クライアントと呼ばれるものからの応答に答えて返事を返し、希望する処理をするコンピュータ本体・ソフトウェアを意味します。例えば、メールサーバ、Webサーバなど、目的に合わせて区別して使われます。

 

レンタルサーバーは、このサーバ(サーバー)をレンタルして使わせてもらうものです。1年契約して一定の使用料金を支払い、ウェブサイトや独自のメールのやりとりに使用するものです。

 

サーバーとサーバどっちが正しい?

英語では「Server」は英語の発音ではサーバーに近いですが、日本国内ではどちらで言ってもだいたい通じます。多くの場合「サーバー」は一般人がレンサバ(レンタルサーバー)を指して使用し、専門職の方々はサーバとしてコンピュータ本体や専用のソフトウェアを指して使いますが、それもまちまちでタイピングするときには勢いで「サーバー」と打ってしまう専門家もいます。

 

どちらも間違いではないですが、明確な区別はないので、話の脈絡や内容から判断しましょう。

 

出典・参考

IDC JAPAN

https://www.idc.com/jp/report

2019年第2四半期 国内サーバー市場動向を発表

https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ45553319

Worldwide Server Market Revenue Declined 11.6% Year Over Year in the Second Quarter of 2019, According to IDC

https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS45482519

お客様のビジネスをICT環境から支える、PCサーバは、PRIMERGY

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/servers/primergy/news/feature/idc-research/

富士通 国内サーバ市場でシェアNo.1を獲得

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/servers/news/idcserver-research.html

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