国内シェアNo.1の「富士通」のサーバー解説・まとめ

2018年「IDC Japan」の「IDC Quarterly Server Tracker, 2019Q2」において、x86サーバ(出荷額および出荷台数)の調査にて、富士通は国内シェアNo.1を獲得しました。出荷台数では20.1%、出荷額では21.6%のシェアを獲得しています。今回はその富士通のサーバーについて深堀りしていきます。

 

富士通のサーバーの特徴

富士通のサーバラインナップには主に

  • ラック
  • タワー
  • クラウド用

の3種類があります。それぞれ目的に応じて強みが異なり、ラック型はよくデータセンターで見られるようなドデカイコンピュータを作るのに使われるとイメージすると良いでしょう。

 

最上位の最終スペックサーバ「RX4770 M5」

ラック型の中でも自由度が高いRX4770のM5は最小スペックの構成でも、税別1,921,700円(税込2,113,870円)です。

 

スペック・仕様書(PDF

モデル:2.5インチ(x8/x16)モデル

形状:ラックマウント

CPUソケット数・種類:4、インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー

CPU(コア数[C], 周波数)※Hyper-Threading対応

Gold 5222(4C, 3.80GHz) / 5217(8C, 3GHz) / 5215(10C, 2.50GHz) / 5218(16C, 2.30GHz) / 5220(18C, 2.20GHz) / 6234(8C, 3.30GHz) / 6244(8C, 3.60GHz) /
6226(12C, 2.70GHz) / 6246(12C, 3.30GHz) / 6242(16C, 2.80GHz) / 6240(18C, 2.60GHz) / 6230(20C, 2.10GHz) / 6248(20C, 2.50GHz) /
6238(22C, 2.10GHz) / 6252(24C, 2.10GHz) / 6254(18C, 3.10GHz)

Gold S 5220S(18C, 2.70GHz)

Gold V 6222V(20C, 1.80GHz) / 6262V(24C, 1.90GHz)

Platinum 8253(16C, 2.20GHz) / 8256(4C, 3.80GHz) / 8260(24C, 2.40GHz) / 8268(24C, 2.90GHz) / 8270(26C, 2.70GHz) / 8276(28C, 2.20GHz) /
8280(28C, 2.70GHz)

Gold M 5215M(10C, 2.50GHz) / 6240M(18C, 2.60GHz) / 6238M(22C, 2.10GHz)

Platinum M 8260M(24C, 2.40GHz) / 8276M(28C, 2.20GHz) / 8280M(28C, 2.70GHz)

Gold L 6240L(18C, 2.60GHz) / 6238L(22C, 2.10GHz)

Platinum L 8260L(24C, 2.40GHz) / 8276L(28C, 2.20GHz) / 8280L(28C, 2.70GHz)

Gold Y 6240Y(8C/14C/18C, 2.60GHz)

Platinum Y 8260Y(16C/20C/24C, 2.40GHz)

メモリスロット数・種類:48(2933 RDIMM / 2933 LRDIMM / 2666 DCPMM)

メモリ最大容量:3072GB(2933 RDIMM) / 6144GB(2933 LRDIMM) / 15360GB(2933 RDIMM / 2933 LRDIMM+2666 DCPMM)

内蔵ストレージ搭載位置・数・種類※ホットプラグ対応

[前面]2.5インチ 最大16{HDD:SAS/ニアラインSAS/BC-SATA}{SSD:SAS/SATA/PCIe}

[PCIスロット]最大4{SSD:PCIe} ※ホットプラグ非対応

内蔵ストレージ最大容量

[前面] 2.5インチ:38.4TB(SAS HDD)/32TB(ニアラインSAS HDD)/32TB(BC-SATA HDD)/244.8TB(SAS SSD)/122.88TB(SATA SSD)/76.8TB(PCIe SSD)
[PCIスロット]:3TB(PCIe SSD)

OSブート専用モジュール数・種類・最大容量:2, M.2 Flash モジュール, 480GB

※2台搭載にはデュアルM.2 コントローラカードが必要です。

1, デュアルマイクロSD Flash モジュール, 64GB(64GB×2 RAID1)

光学ドライブ オプション(Ultra Slim ODD:DVD-ROMユニット, DVD-RAMユニット, Blu-ray Writerユニット)

拡張バススロット PCI Express 3.0(x16レーン)×8[4(Low Profile) / 4(Full Height)], PCI Express 3.0(x8レーン)×1(ポート拡張オプション専用スロット)[Low Profile]

ストレージコントローラ オプション[SASコントローラカード / SASアレイコントローラカード]

ネットワークインターフェース(オンボード) オプション(1000BASE-T×4/10GBASE-T×2)

ディスプレイインターフェース 標準搭載(アナログRGB〔D-SUB15ピン〕×2[前面:1 / 背面:1])

USBインターフェース USB 4ポート(USB3.0 前面×2 / 背面×2)

シリアルインターフェース 標準搭載(D-SUB9ピン x1[背面])

ハードウェア監視 ―

ソフトウェア監視 ServerView Suite(ServerView Operations Manager & ServerView Agents)(*1)

キーボード/マウス オプション(USBキーボード, USBマウス)

セキュリティチップ オプション(TPM1.2/2.0モジュール:TCG準拠)

電源入力電圧(周波数)[入力コンセント形状] AC100V(50Hz/60Hz)平行2Pアース付き[NEMA 5-15準拠] / AC200V(50Hz/60Hz)NEMA L6-15準拠 / IEC 60320準拠

電源冗長 標準搭載:1600W(80PLUS® Platinum認定取得)×2(最大2)

消費電力/発熱量 AC200V:最大2,292W / 8,251.2kJ/h、AC100V:最大2,335W / 8,406.0kJ/h

冗長ファン ※ホットプラグ対応 標準搭載:12

エネルギー消費効率(2011年度基準)(*2) ―

外形寸法(W×D×H) / 質量 434.8[482.6(突起部含む)]×724.8[776.4(突起部含む)]×86.9(2U)mm / 最大29.7kg[36.3kg(ラックレール含む)]

使用環境 周囲温度:10~35℃(オプション適用時:5~40℃) / 湿度:10~85%(ただし結露しないこと)

騒音値(*3) 約61dB(A)(実測値)

標準保証 3年間翌営業日以降訪問修理(月曜~金曜、9:00~17:00(祝日および年末年始を除く))

 

出典:富士通PCサーバ

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/servers/primergy/

 

一般的なゲーミングPCとは格が違う(当然ながら)

事業用、ビジネス、研究用で使用するため、処理力は格段に異なります。

  • メモリ最大:15360GB
  • 内蔵メモリ最大:244.8TB(SAS SSD)

と単位を間違えたのかと疑うほどのスペックです。一般向けや、一般事業向けではここまでのスペックは必要ないですが、外部のサーバやクラウドサーバに頼りにくいサービス、個人情報も同時に扱うくらいの事業の場合には、全てを自社で賄わないといけない場合もあります。

 

数万人、数十万人というユーザーの応答に答えるためにはこれでも足りないくらいです。

 

アドバンスド・サーマルオプション

オプションを適用させると、動作保証周囲温度が「10度から35度」から「5度から40度」と拡張されるため、このオプションは付けておいたほうが安心でしょう。省電力化や予期せぬサイバー攻撃を受けた場合にも、カバー範囲が広いほうが物理的に耐えてくれる可能性があります。

 

最下位の最小スペックサーバ「TX1310 M3」

タワー型のサーバ「TX1310 M3」は、小さな事務所や出張所などのファイルサーバなどに利用するのに適しており、価格は税別136,100円(税込149,710円)からです。

 

スペック・仕様書(PDF

モデル:3.5インチモデル

搭載可能電源:250W電源

形状:タワー

CPUソケット数・種類 1、インテル® Celeron® プロセッサー / インテル® Pentium® プロセッサー / インテル® Core™ i3 プロセッサー /

インテル® Xeon® プロセッサーE3-1200v6 製品ファミリー

CPU(コア数[C]/スレッド数[T], 周波数) インテル® Celeron® プロセッサー G3930 (2C/2T, 2.90GHz) / インテル® Pentium® プロセッサー G4560 (2C/4T, 3.50GHz) /

インテル® Core™ i3-7100 プロセッサー(2C/4T, 3.90GHz) / インテル® Xeon® プロセッサー E3-1205v6 (4C/4T, 3GHz) /

インテル® Xeon® プロセッサー E3-1225v6 (4C/4T, 3.30GHz) / インテル® Xeon® プロセッサー E3-1245v6 (4C/8T, 3.70GHz)

メモリスロット数・種類 4 スロット, DDR4 2400MHz Unbuffered DIMM

メモリ最大容量 64GB(2400MHz Unbuffered DIMM)

内蔵ストレージ搭載位置・数・種類 最大4{HDD:SATA ※ホットプラグ非対応}

内蔵ストレージ最大容量 48TB(SATA HDD)

5インチベイ数・種類 1 x 5インチハーフハイトベイ

内蔵ODD オプション(Ultra Slim ODD:DVD-ROMユニット, DVD-RAMユニット, Blu-ray Writerユニット)

内蔵バックアップ装置 オプション(データカートリッジユニット)

PCI-Express 3.0 x16レーン(x16ソケット) 1(Full Height)

PCI-Express 3.0 x4レーン(x16ソケット) 1(Full Height)

PCI-Express 3.0 x1レーン(x1ソケット) 2(Full Height)

ストレージコントローラ 標準搭載(オンボードSATAコントローラ)

ネットワークインターフェース 標準搭載[1ポート(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T択一)]

インターフェース USB 8ポート(USB3.0 前面×2 / 背面×4, USB2.0 背面×2)、ディスプレイポート×1、オプション:シリアルポート(D-SUB 9ピン)×1

ハードウェア監視 なし

ソフトウェア監視 ServerView Operations Manager & ServerView Agents(*1)

キーボード/マウス オプション(USBキーボード、USBマウス)

セキュリティチップ オプション(TPM1.2/2.0モジュール:TCG準拠)

電源入力電圧(周波数)[入力コンセント形状] AC100V(50Hz/60Hz)平行2Pアース付き[NEMA 5-15準拠] / AC200V(50Hz/60Hz)NEMA L6-15準拠 / IEC 60320準拠

電源冗長 なし

消費電力/発熱量/皮相電力 (200V時)最大135W / 486.0kJ/h / 144VA, (100V時)最大130W / 468.0kJ/h / 133VA

エネルギー消費効率(2011年度基準)(*2) インテル® Celeron® プロセッサー G3930:0.15 / インテル® Pentium® プロセッサー G4560:0.12(I区分)

外形寸法(W×D×H) / 質量 180×313×374mm / 最大12kg

使用環境 周囲温度:10~40℃ / 湿度:10~85%(ただし結露しないこと)

騒音値(*3) 約26dB(A)(実測値)

標準保証 1年間翌営業日以降訪問修理(月曜~金曜、9:00~17:00(祝日および年末年始を除く))

 

ゲーミングPCでも実現できそう

このスペックならばドスパラなどのゲーミングPC界隈でもなんとか用意できそうなレベルです。

  • メモリ最大容量 64GB(2400MHz Unbuffered DIMM)
  • 内蔵ストレージ最大容量 48TB(SATA HDD)

これ自体はなんとかなりそうです。金額も約14万円からなので、小さい規模の事業所、事業であれば導入できそうです。個人事業主でも予算と知識があれば生かせるはずです。

 

導入事例に学ぶ

医療現場や仮想化環境の基盤、ジェットエンジンの解析業務に利用するなどの事例がありました。古いシステムや業務環境を一新した事例もあり、来る近代化の波に備えたい企業にとっては特に頼りにできるでしょう。

 

セキュリティ環境やQRコードの発行、自社製スマホアプリの稼働なども考えている場合には、富士通のサーバ、PCを頼ると良いかもしれません。

 

参考:富士通 導入事例

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/servers/primergy/casestudy/

 

用語解説

UnixとLinuxの違い

UnixもLinuxもOSです。コンピュータを動かすための土台部分、建築でおおまかに言えば基礎部分です。Unixは企業が開発したものですが、Linuxはオープンソースなため、自作サーバーや自作PCを構築してみたい人にも選ばれています。

 

Unixサーバとは

Unixサーバは、開発元が各方面のビジネスに合わせて独自に設計・開発されていることが多いです。こちらは独自の工場や企業向けにオリジナルに組まれるものです。

 

x86サーバとは

イメージするとしたらゲーミングPCと同じようなものを構築したもので、x86系をx64に拡張して使われることが多いです。よく見かける量産型のノートパソコンなどがこれに当たると考えて良いでしょう。大学の新入生向けにまとめ買いさせるようなやり方も多いので、それらもシェア拡大を助けていると考えても良いでしょう。

 

サーバーとレンタルサーバーの違い

サーバ(サーバーでも可)は、クライアントと呼ばれるものからの応答に答えて返事を返し、希望する処理をするコンピュータ本体・ソフトウェアを意味します。例えば、メールサーバ、Webサーバなど、目的に合わせて区別して使われます。

 

レンタルサーバーは、このサーバ(サーバー)をレンタルして使わせてもらうものです。1年契約して一定の使用料金を支払い、ウェブサイトや独自のメールのやりとりに使用するものです。

 

サーバーとサーバどっちが正しい?

英語では「Server」は英語の発音ではサーバーに近いですが、日本国内ではどちらで言ってもだいたい通じます。多くの場合「サーバー」は一般人がレンサバ(レンタルサーバー)を指して使用し、専門職の方々はサーバとしてコンピュータ本体や専用のソフトウェアを指して使いますが、それもまちまちでタイピングするときには勢いで「サーバー」と打ってしまう専門家もいます。

 

どちらも間違いではないですが、明確な区別はないので、話の脈絡や内容から判断しましょう。

 

出典・参考

IDC JAPAN

https://www.idc.com/jp/report

2019年第2四半期 国内サーバー市場動向を発表

https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ45553319

Worldwide Server Market Revenue Declined 11.6% Year Over Year in the Second Quarter of 2019, According to IDC

https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS45482519

お客様のビジネスをICT環境から支える、PCサーバは、PRIMERGY

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/servers/primergy/news/feature/idc-research/

富士通 国内サーバ市場でシェアNo.1を獲得

https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/servers/news/idcserver-research.html

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