レンタルサーバーのサービスでおなじみのさくらからも、専有サーバー「マネージドプラン」が出ています。このマネージドサーバは、初期費用49,500円、月額13,200円から、最大容量700GB、メモリ14GB RAMと余裕のあるプランで1日200GBの転送量までカバーできます。
目次
さくらレンタルサーバーのプラン比較

さくらレンタルサーバーは、安さの面ではライトからプレミアムプランが一般的で、年間1,571円から15,714円で利用できるものが最もユーザーが多いです。初期費用もお手頃で、プレミアムプランがちょうどエックスサーバーのX10(※リンク)と近いスペックでしょう。
エックスサーバーほどの使い方はしないけれど、WordPressサイトの運営をしたいという方向けには、さくらレンタルサーバーはおすすめです。店舗のウェブサイトをWordPressだけで運用する場合もライトプランがあれば十分です。
出典:プラン比較
https://www.sakura.ne.jp/plans.html
マネージドプランはビジネス目的

WordPressでサイトを一つしか持っていない段階では、マネージドプランはそこまで役に立たないのではないかと思うかもしれませんが、所持するサイト数が増えてくるとマネージドプランくらいはないと追いつかなくなります。
500記事ほどあるサイトで、上位表示もそこそこ取れている場合は、サイトのファイルサイズは4GBから5GBほどになり、毎日500PVから5000PVほどは稼げているはずです。データ転送量はアクセス数に応じて変わりますが、これと同じような規模のサイトを10サイト、20サイトと地道に積み重ねて作ってきている場合は、単純に規模が10倍、20倍になります。
共用サーバーは、セキュリティや管理面の不安、不安定さ、他サイトのウイルス感染による弊害などがあるため、専有サーバーにしてしまったほうがリスクを抑えられて、管理も楽になります。FTP転送量や、プログラム言語の稼働なども考慮すると、それよりも規模の大きいサイトを持つようになればマネージドサーバでも追いつかなくなります。
人気メディアやサービスは専有サーバーがベスト

アクセス数が多いメディアや、特定のSNS機能や掲示板機能をもたせる場合は、AWSを頼ったほうが良い場合があります。マネージドプランでもカバーできますが、あくまでシンプルに記事の表示をしたり、配信をしたりする目的に適しており、SNS運用となるとスペックが追いつかなくなってしまいます。
収益化ができていれば、サーバー代金の支払いはそれほど大変ではありません。サイト数が多い、サイト規模が大きい場合はマネージドサーバを選んで日々のサイト管理業務を簡潔にしましょう。
ドメイン無制限でも無理はできない
ドメイン数は無制限になりますが、1ドメインあたりのサイトの規模が大きい場合は、入れて、安定して、十分な速度で応答できる数に限りがあります。無制限=無限ではないので、PageSpeedのことも考えながら、適切なドメイン数を維持しましょう。
自前サーバーとどっちがまし?

さくらレンタルサーバーのマネージドサーバは、初期費用49,500円、年間145,200円の合計194,700円かかります。2年目以降は年間の費用のみかかるため、2年で約339,900円かかる計算になります。
自前でサーバーを立てる場合は、端末費用は固定で、メモリ14GB、データ容量700GBなど同じくらいの環境は15万円もかからずに用意できるでしょう。むしろメモリ32GB、データ容量10TBなど用意することもできるかと思います。
この場合、気にすべきは電気代などのランニングコストとセキュリティリソース、運用リソースです。事務所で運用する場合は、排熱管理、火災予防などで電気代が相当かかります。セキュリティや運用面はなんとかなるとしても、バージョンアップや再構築、停電後の再設定、IP指定などで詰まったりするとサイトダウンの時間が長くなる可能性があります。
こうなると旅行にも安心していけない可能性が出てきます。サーバー本体は、常時、止まらずに稼働するのでどうしても発熱が起こります。毎年同じ端末を同じ金額出して購入したり、毎月ホコリ取りなどのメンテナンスをしているとサイトダウンが起こる可能性があるので冗長構成などもしなければいけません。
このコストと手間を考えると自前サーバーにするのはリスクが大きいでしょう。たいていは、自前サーバをやりたい人の層からして、自宅(自宅兼事務所)でやることになるでしょうから、若干の無理があります。怖いのは、家族が家電を使いすぎて停電をちょいちょい起こすという内部リスクで、停電のたびに設定し直ししないといけない辛さもあるかもしれません。
それならば、専有サーバー、マネージドサーバを利用したほうが安心できます。
以上、サイト運営は規模とアクセス数を考慮して、最適なサーバーを選びましょう。
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