価格でも比べても意味がない?速度や安定性を向上させる高度な機能でレンタルサーバー比較

ブログやアフィリエイトサイト、自社で運営するオウンドメディアを構築するには、自由にWebサイトの設定が変更できるレンタルサーバーの利用が便利です。

レンタルサーバーは、コンピュータを購入・管理しなくても、専門業者がサポートしてくれるため、Webサイトの運営に注力できるのがメリットと言えます。

レンタルサーバーを選択する際には、Webサイトの規模を拡大しアクセスが増えた場合でも対応できるよう、性能や安定性を比較する必要があります。

  1. 稼働率や高度な技術を切り口としてレンタルサーバーを比較する
  2. 2017年に注目のレンタルサーバー5選
  3. 仮想化設計や安定化といったWordPressに最適化されたレンタルサーバーがおススメ

目次

■稼働率や高度な技術を切り口としてレンタルサーバーを比較する

個人のブログではなく、より本格的にオンラインメディアやアフィリエイトサイトを運営する場合、ブログサービスでは機能面や性能面で十分ではないため、レンタルサーバーの利用が望ましいとされます。

具体的には、以下のような点に留意すると良いでしょう。

  • 稼働率を公表し、高い数値を記録しているか
  • 複数のドメインでサイト運営できるか
  • 高速化・安定化するための高度な設計を実装しているか

最近では技術の進歩により、従来では法人向けに提供されていたレベルの機能を持つレンタルサーバーでも、個人で利用できる価格帯で提供されるようになりました。

月額1000円程度でWordPressなどのWebサイト管理ソフトウェアなどが利用できるのは大きなメリットがあります。

一方で、レンタルサーバーの中には汎用的な利用を見込み、非常に強力な機能を持ったサービスもあります。ブログを運営するために高度過ぎるサービスを契約してしまうと、コストが高くなってしまったり、機能の過不足が発生したりする場合があります。

WordPressに特化したレンタルサーバーでは、ディスク容量を限定しながらも、処理速度や安定性を高めた機能に秀でています。レンタルサーバーを比較する際には、機能の過不足に注意する必要があります。

■2017年に注目のレンタルサーバー5選

JETBOY:WordPressに特化した業界最高水準サーバーを個人向けに提供

JETBOY」(運営者:株式会社ライムテック)より引用

レンタルサーバーは複数のサイトが一つのサーバーを共有する構成を採用している場合が多いため、一つのWebサイトで高い負荷がかかった場合、自社サイトの表示速度が遅くなる懸念がありました。

そこで、JETBOYでは一つのサーバーでも仮想的に異なるサーバーとして処理する高度な設計によって、他サイトの高負荷が影響しないという大きな利点があります。

WordPressに特化したレンタルサーバーであるJETBOYは、ファイルの素早い読み込みが行えるよう、高速SSDデータベースを採用しています。

月額817円の低価格から、高速処理や99.9%の高い稼働率を誇る本格サーバーを利用できるのが魅力です。他にも、ドメイン数無制限、独自SSL無制限、ワンタッチでWordPress作成といった付加機能があります。

wpX:強固なセキュリティ機能で多彩な運営をサポート

wpX レンタルサーバー」(運営者:エックスサーバー株式会社)より引用

WordPressに最適化されたレンタルサーバーとしてwpXも人気を集めています。

リバースプロキシを使ったキャッシュ処理によってサイト内容の転送・表示を高速化する仕組みが導入されました。

他にも、国外アクセス遮断機能やダッシュボードへの不正ログイン防止機能があり、初心者でもセキュリティ機能が使えるのが特徴です。

XSERVER:稼働率99.99%を誇る高安定性レンタルサーバー

XSERVER レンタルサーバー」(運営者:エックスサーバー株式会社)より引用

ブログに限らず汎用的に利用できるレンタルサーバーとしてXSERVERは120万件以上のサイトを運用してきました。

高速SSDではありませんが、200GBのディスク容量を月額900円から利用できる手頃なサービスが提供されています。99.99%という高い稼働率は、他の追随を許しません。

さくらのレンタルサーバー:月額129円から4628円まで豊富なプランが魅力

さくらのレンタルサーバ」(運営者:さくらインターネット株式会社)より引用

レンタルサーバーの老舗さくらインターネットは、幅広いレンタルサーバーのプランを用意しています。

WordPressを利用する場合は月額515円から、独自SSLを含めて複数のWebサイトを運営する法人向けには月額4628円のプランもあります。

GMOクラウド:分散処理で高負荷にも対応できるレンタルサーバー

GMOクラウドのiCLUSTA+」(運営者:GMOクラウド株式会社)より引用

GMOではサーバーやネットワークなど全ての構成要素を冗長化(複数構成化)しているため、一つの機器が故障しても、もう一方が稼働を続けられる仕組みがあり、稼働率が極めて高いのが特徴です。

他社サイトで負荷が高まっても自社サイトに影響が少なく、安定性が必要なWebサイトに向いています。

 

■仮想化設計や安定化といったWordPressに最適化されたレンタルサーバーがおススメ

競争の激しいレンタルサーバー業界では、価格帯や容量、通信量、ドメイン数、国内リージョンでの運用など、多くの技術要素が似たレベルで提供されているため、レンタルサーバーを比較する決め手になりません。

この場合、自社に必要な機能は何かを明確にする必要があります。

個人ブログから一歩進み、本格的な専門ブログやアフィリエイトサイト、企業サイトなどをWordPressで構築する場合、他サイトの高負荷が影響しない仮想化設計や安定した稼働率がレンタルサーバー選択の決め手になります。

特に、WordPress運営に特化したJETBOYやwpXは安定性・高速化を実装する高度な技術があるので、おススメのレンタルサーバーと言えるでしょう。


この記事を書いた人
佐藤隆之 大手ITベンダーでITコンサルタント及びソフトウェア開発者として勤務後、海外MBAを取得。海外ITベンチャー企業の元CTO(最高技術責任者)。現在は技術開発を担当すると共に、コンサルタントとしてWebマーケティングやビジネスモデル分析、新規事業開発を専門とする。Webメディアへの寄稿多数。