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大量の書き込みはDoS攻撃と似たようなもの
コメントスパムは名称にスパムと付けられている様に、無差別で大量にばら撒かれるコメントの事です。
目的はコメントスパム発信者によって様々ですが、書き込まれた側にはデメリットしかありません。
大量のコメントスパムに埋もれてしまい、重要なコメントも見逃してしまう可能性が高くなります。
また、コメントスパムを何度も投稿される事によって、ワードプレスを設置しているサーバにも余計な負荷がかかってしまいます。
ネットワークの遅延やサイトの表示が非常に重くなったりもするので、DoS攻撃に近い効果があります。
サーバーに負荷をかけてダウンさせるのが目的
コメントスパムで、明確な悪意を持って攻撃が行われる場合も、過去にはありました。
その事例では、競合ブログの管理者が標的にされ、毎日時間を問わずにコメントスパムが投稿され続け、サーバが落ちてしまいました。
復旧してもすぐにコメントスパムが投稿され、まともにブログを運用できない状態に陥り、管理者はブログを閉鎖させられてしまいました。
この様な行為は、犯罪に当てはまるとは思われますが、逮捕されるのかは前例もあまりなく、あてにはできません。
ワードプレス管理者は、泣き寝入りにならない為にも、自衛が不可欠だと思われます。
いたずらや私怨による自動コメント攻撃もある
やられている方はたまったものではありませんが、困っている様を見て面白がるような、いたずら目的のコメントスパムもあります。
いたずらの場合、こちらがムキになってしまうと、更にエスカレートする可能性も高まってしまいます。
すぐに飽きる場合が多いので、大人しく静観するのもひとつの手です。そうは言っていられないケースは、知らずに恨みを買われてしまった場合です。
モメてしまったという自覚があり、相手が分かるときは、早急に話し合いなどをした方が良いでしょう。
まったく自覚が無いのであれば、私怨でのコメントスパム投稿をしているのが誰なのか特定しない限り、解決が難しい場合が普通です。
ウェブサイトの評価が下がって上位表示できなくなることも
コメントスパムが大量に投稿されたまま放置すると、管理しているウェブサイトのデータ量が重くなりすぎて、必然的に表示が遅くなってしまいます。
また無関係なコンテンツや、低品質なウェブサイトと判断される可能性も上がります。
そうなるとGoogleに評価を下げられてしまって、上位表示ができなくなることも考えられます。
これまで、コメントスパム100件で約0.4秒ウェブサイトの表示速度が遅くなる事例がありました。
これらを踏まえ、定期的にコメントスパムを削除するか、そもそもコメントスパムを防止する対策が必須と言えるでしょう。
シンプルな褒める英語コメントスパムも有名
明らかにコメントスパムと分かる宣伝的な内容や、不愉快な文章であれば、即削除したら良いのかもしれません。
短めの英語の文章で褒めているだけでは、悪い気もしないため、消すのを迷ってしまうこともあるでしょう。
この手法も有名になってきましたが、これらの狙いは被リンク効果です。
色々なウェブサイトから被リンクをされていると、Googleから良い評価を得られる可能性が上がります。
コメントをするスパマーは、こちらの運営しているウェブサイトには興味はなく、自分のサイトが上位表示される事しか考えていません。
すぐに感づかれないように、誤魔化しつつ実行されたコメントスパムです。見つけたらすぐに、削除してしまいましょう。
罵るだけでなく、大量の褒めるコメントもスパム扱い
特に問題のあるコンテンツでもないのに、不快になる罵声や暴言をコメントに残されるケースもあります。
書かれてしまうと、気分が悪くなるのはもちろんで、ウェブサイトの雰囲気も悪くなってしまいます。
放置してしまうと、閲覧者が減ってしまう可能性もあるので、見つけたら即座に消しても良いでしょう。
逆に考えられないくらい褒めるコメントが大量だった時は、迷ってしまうこともあるでしょう。
ポータルサイトなどに記事が掲載された直後などは、自然にそうなる場合があります。
そうでなく、特に大きなサイトで紹介されていないのであれば、コメントスパムの可能性が考えられます。
リンク付きであれば被リンク目的と判断され、そうでない場合は大量のコメントスパムで負荷を与えようとしているとみなしても良いのかもしれません。
耳障りの良い言葉で、実は悪意のある攻撃をされているのかもしれないので、早めの対応が必要になります。
URL付きのコメントはフィッシング詐欺かも
URL付きのコメントスパムは、先に紹介させていただいたように被リンク目的の場合もありますが、そうでない場合もあります。
被リンク目的ではないスパムの場合、そのリンクをうっかりクリックしまうと、色々な仕掛けが待っています。
ネットに慣れていない人は、ここで驚いてしまって、誤って登録してしまうと、クレジットカードなどの個人情報が盗まれてしまう事になります。
勝手にクレジットカードで買い物をされて、身に覚えのない請求が来てしまったりするので、絶対に登録しないように気を付けましょう。
また、怪しいコメントのリンクもクリックしないようにしましょう。
管理者と読者の個人情報が盗まれるかも
何かをダウンロードするように促されるような場合は、それが怪しいモノとわかった場合、止めることは可能です。
しかし最近では、コメントスパムに記載されたURLをクリックし、誘導先のサイトにアクセスしただけでウィルスに感染してしまう報告も出ています。
感染したウィルスによって大打撃を受ける事もありますが、もっと厄介なウィルス自体は特に何もしないモノです。
そのウィルス自体は何もしないのですが、知らずに他の大量のウィルスをダウンロードされていたり、PCの情報を全て取得されたりします。
管理しているワードプレスのIDやパスワードのみならず、読者の個人情報なども全部漏れてしまうこともあります。
自分の不注意が原因で、不特定多数の人に迷惑をかけてしまうかもしれません。
コメントスパムを放置してもウェブサイト管理者にはデメリットしかありません。
書き込みができないような対策と、すでに書き込まれたコメントスパムの削除は、早急に行う事をお勧めします。
書き込まれてから手作業で削除するのは手間がかかり、対策も後手に回ってしまいます。やはり先回りをして、コメントスパム自体を排除するのが望ましいです。
WordPressには、Akismetというプラグインがあります。
このプラグインは、独自のアルゴリズムでコメントを解析し、正規なコメントかスパムかを判断して、自動で振り分けてくれるものです。
かなりの精度だと評判も良いものなので、まだの方はすぐにでも設定しましょう。
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